Big8の時代
1998.3.21 堀川 哲朗
はじめに
これから起こるであろう業界の再編を大胆に予測してみました。これは全くのフィクションです。あらかじめご了承ください。
◎あさひ銀行と大和銀行が合併、都銀は8大グループに収斂
1997年からの業務提携を発展させ、合併に至る。この2行は都銀の中でも規模が小さく、ビッグバンを生き残るうえで不利だが、かといって6大銀行との合併は、事実上の吸収合併になるので、お互いに合併することで、都銀第8の勢力を目指すことになった。双方とも、それぞれ関東、関西に地盤を持つために、相互補完性が高い。合併後の経常収益は約1兆6千億円。都銀第7位の東海銀行と並ぶ。
大規模な企業はすでに相当6大グループ(もしくは東海銀行系列を含む7大グループ)の間での住み分けがほぼ確定しており、新銀行がグループ内に既存の大企業を取り込むのは厳しい状況である。したがって、リテールを重視し、積極的にベンチャーを育成することによって独自に新興グループの形成を目指すことになろう。また、証券業界首位の野村証券グループとの連携が強まることによって、その傾向を後押しすることになる。
これによって、都銀業界は、関東系の東京三菱・さくら・一勧・富士、関西系の住友・三和、東海系の東海、そして新都銀との8大グループに再編される。
◎日商岩井とニチメンが合併。三和系の総合商社として、名実共に6大商社へ
日商岩井は三和・一勧系の総合商社であるが、三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅の5大商社に売り上げ規模で引き離され、自称「6大商社の一角」だが、実態的には見劣りしていた。このたび三和系の総合商社ニチメンと合併することで、三和色を強め、売上も5大商社に並び、名実共に6大商社の時代に突入する。合併後の新会社の売上は、約1兆2年億円で、1兆円の大台を超え、他の5大商社に並ぶ。また、これで、三和グループも、他のグループに引けをとらない専属の大規模総合商社を獲得することになった。
◎日立造船と新明和工業が合併。日立重工業として再出発、日立色を強める
造船と環境設備に強い日立造船と特車・航空機に特色のある新明和工業とが合併。陸・海・空のバランスがとれた総合重機として再出発することになった。相互に注力している新規分野である環境設備では、事業面での調整とお互いのノウハウの相互活用とが鍵になるであろう。新会社の売上は約6千億円で総合重機4位の地位はそのままだが、3位の石川島播磨(売上約8千5百億円)に接近。本社は大阪南港。
この合併にともない、日立製作所の持ち株比率が高まり、日立グループにも復帰することとなり、三和・日立系の総合重機となった。